心電図の読み方を5分で解説!心房細動と心房粗動の波形と看護【図解多め】

どうも~元循環器ナースのカサイチカ@chi___zです

いまは旅をしたり、気が向いたときに看護師として働いたりと自由きままに生きてます。笑

ツイッターで心電図の読み方を解説したら需要はあるか聞いたところ、めっちゃ反応くれたので書いていきまーす!

この記事では心房細動と心房粗動について解説するよ!

ちなみに、心電図を勉強する前に知っておくと、覚えやすくなるコツを解説している記事がコチラ↓

▶︎心電図が早く読めるようになるコツを解説【注意】環境によっては難しいです

不整脈を勉強する前に理解しておくと応用が抜群にきく、洞調律(正常)の解説はコチラです!

▶︎心電図が読めるようになる!まずは洞調律(正常)を循環器Nsがしっかり解説!

心房細動、心房粗動は難しくないから覚えやすいけど、まずは正常の形を知っておくと他の不整脈がわかるようになるからチェックしてみてくださいねー!

 

では一緒に覚えていきましょう〜!

心房細動、心房粗動は覚えやすいので、5分で理解できますよー!

心電図で心房細動を解説!

心房細動はとても多くの人が持っている不整脈です。

ということは、看護師が働いていて出会うことが多い!ってことですよね。

心房細動(af)の心電図は簡単なのですぐ覚えられると思います!

詳しく図解で説明しますねー!

 

正常な心電図

これは基礎中に基礎だから国家試験にも出るし、学生のうちに叩き込まれたと思います。

洞結節▶︎房室結節▶︎ヒス束▶︎右脚・左脚▶︎プルキンエ繊維

の流れですね。

PQRSTが一定のリズムで現れている、この形が正常な脈(洞調律)です。

 

 

心房細動の心電図

心房細動が正常の心電図とちがうところは、P波ですね。

どうしてP波がなくて、f波と呼ばれるギザギザの波形が出てるかというと…

心房で起きている異常な電気信号によって、洞結節からの「心臓拍動せよ!」という刺激が消されているからなんです。

その異常な電気信号がf波として現れています。

でも、その異常な電気刺激が正しい通路に繋がるので、QRSTは問題なく現れるよ!(=拍動されているよ!)

心房からの異常な刺激がヒス束に繋がるタイミングはバラバラです。

なのでQRSの出現もバラバラなんですね。

 

心電図で心房粗動を解説!

心房粗動は心房細動とほとんど同じです。

異常な電気刺激が起きる機序、場所が違うので観察するポイントや注意点は一緒でいいですね!

 

心房粗動の心電図

・ノコギリ状のF派が出現、P波は見えない

・F波が一定だとR−Rも一定

・F波の数とRの数を3:1と表す

・F波の数は必ずしも同じじゃない(3:1になったり、4:1になる)

 

心房細動(af)とは違って、異常刺激が起きてる場所が1ヶ所なのでF波も大きめなんですね。

もちろんF波からヒス束へ繋がるので、QRSTの形は正常です。

 

心房細動と心房粗動の観察点

心房細動(af)と心房粗動(AF)は似ているので、観察点や注意点もまとめて解説していきまーす!

 

この記事の最初でも説明しましたが、正常な心電図は1つのP波に対して、1つのQRSTがあります。

af、AFはP波がないので、しっかり心房が拍動していないということになります。

ということは…

心房から心室に十分な量の血液が流れないということです。

これが、いろんな危険性をたかめるよ!

 

危険性1 血圧の低下

心房から心室に血液が流れないということは、心室から全身へも十分な血液が流れないということです。

これを一言で表すと「血圧の低下」

さらに頻拍性のaf・AFはなおさらです。

頻拍で血圧が下がる理由はわかるかな?

危険性2 血栓ができる可能性

心房から血液が流れないのは、ずっと溜まっている状態です。

血液の流れが弱いと血液成分が固まって…

血栓になるんです。

出来てしまった血栓が心室に流れて、脳へ流れると脳梗塞になりますよね。

ということで、af・AFになって血液サラサラ系の内服するのは、血栓が出来ないようになんです!

心房細動には急ぐ場合と急がない場合がある

心房細動の原因のひとつと言われているのが「加齢」です。

高齢者でafでもめずらしくないほど。

そしてafは薬でコントロールしても繰り返しやすい不整脈なので、患者本人も動悸などの自覚症状、血圧の低下がないこともあります。

すでに抗不整脈薬、抗血栓薬を飲んでいて、本人の自覚症状がない、そしてバイタルサインが安定しているとなれば経過観察することもあります。

 

カンのいいひとはもうわかるかもしれないけど、急いで対応しないといけない場合はこの逆です。

・初めてのaf、突発性のaf

・動悸がする

・バイタルサインの変化がある

こんな時はいそいで対応しないといけないですね!

心房細動と心房粗動の治療

心房細動と心房粗動自体は致死性の不整脈じゃありません。

この不整脈が現れたから死ぬものではないけど、二次的に影響を受けるんですよね。

例えば、心房細動(af)になって、「心拍出量が低下→心臓がんばる→疲れる→心不全」という流れになることもあります。

もちろん、心房内で血栓ができて脳梗塞になることもあります。

なので心房細動も心房粗動も治療が必要!

どんな治療をするかというと…

 

本当は根治術として、アブレーションを受けるのがいいんだけど、

心房細動の要因のひとつに「加齢」があります。

すごく高齢の方で、心不全でもない、心拍数のコントロールはできている、という場合だとアブレーションをするリスクを取るよりも、やらないほうがいいこともあります。

患者の状況によって、選ばれる治療方針は変わってくるんですね!

心電図が読めるようになる!まとめ

心房細動自体はめずらしくない不整脈ですが、その不整脈の影響で重篤な病気に発展することがあります。

今すぐ死ぬようなものではないですが、続くと脳梗塞や心不全になるのでしっかり観察できるようになりましょう!

心房細動・心房粗動のポイントは

・P波がない

・f/F波がある

・QRSTは正常

・R−Rの感覚は一定ではない(AFのときは一定なこともある)

などです!

これを機に覚えてくれるとうれしいです!

 

ということでカサイチカでしたー!