いきなりですが…
心不全とaf(心房細動)の関係性を説明してみてください。
これって確かに間違いではない。
だけど不整脈っていっぱーいあるし、afに特記したことじゃないのよね。
ということで今回は心不全とafの関係性について解説していきまーす!
こんなあなたは要チェック!
・afが心臓によくないのはわかるけど、言葉にして説明できない
・理由を聞かれたらドキッとしてしまう…
・心不全について「なんとなく」でしか看れてない
まずaf(心房細動)についてイマイチわからないというあなたは
先にコチラの記事を読んでみてね!
心電図の読み方を5分で解説!心房細動と心房粗動の波形と看護【図解多め】
不整脈と心不全の関係性って?
不整脈と心不全って切っても切っても切れない関係。
どっちが先で、どっちが後?という疑問が浮かぶんだけど、
どっちも先になり得るし、どっちも後になり得る。
ニワトリと卵の関係みたいなもんですね!
af→心不全の関係性って?
心不全との関係性が濃い〜不整脈の1つのがaf(心房細動)です。
これこそどっちも先になり得るし、後にもなり得る不整脈。
●まとめ●
・afは心拍出量の低下につながる
・心拍数が不安定になりやすい
→心臓に負担がかかって、心不全の症状がでる
心不全→afの関係性って?
afは心不全が悪化するほど出現しやすくなると言われています。
さらに、afがある心不全は、afがない心不全と比べて悪化しやすいとも言われていて、
要はafは併発してないほうがいいってこと!!
もともとafを持っていて長期間治療している患者の場合は、afを抑えることは難しいけど、
(アブレーションで根本治療する必要がある)
心不全を起こしてからafになってしまった場合は、なるべく早くサイナス(正常)に戻す治療が必要になるよ!
心房が大きくなると…
心不全は心臓がうまくポンプの働きをできてない状態。
すると身体のなかにある水分はうまく循環しなくて、どんどん身体に溜まっていきます。
(尿量が減っている状態)
水分が腎臓に運ばれない→尿が出ない→身体に溜まる→心房が大きく伸びていき、心房細動が出やすくなるよ。
脱水が起きてると…
心不全は身体に水分が溜まっている状態というのは、さっき説明したんだけど、
治療をしていくうちに薬の効果で尿が出すぎちゃうこともあります。
身体から水分が出てカラカラ、血管はペタペタになる。
いわゆる脱水を起こしている状態。
afを起こす原因のひとつに脱水があって、尿を出しすぎだことでafを引き起こすことがあるよ。
なので血管内の水分ボリュームのコントロールが大事!!!
尿が出すぎて電解質が…
心不全の治療で利尿剤を使うと、薬が効きすぎて尿が出すぎることがあります。
そうすると、水だけじゃなくて電解質も一緒に尿となって排泄されちゃうよね。
心臓の働きには電解質も深ーく関わっていて、尿が出すぎると電解質が狂って不整脈を起こすことがあるよ。
(熱中症で脱水になったとき一緒に塩分を摂らなきゃいけないのも電解質のためだよね!)
心臓の働きで深く関わっているのはNaイオンやKイオンです。
心不全のときには尿量、尿の色をみて、同時に電解質(血液データ)も確認する必要があるよ!
●まとめ●
・心房細動は心不全を悪化させやすい
・血管内の水分量が多いと、心房が伸びてしまう
・水分が出すぎるとafになりやすい(脱水)
・水分が出すぎると電解質が狂ってafになりやすい
心不全とafの関係性は濃いが悪い。看護師は…
残念なことに、心不全とafはとても仲良しなんだね。心不全がafを呼ぶこともあるし、afが心不全を呼ぶこともある。
さらに、afは心不全を悪化させることがかなり多い。
なんて残念な関係性なんだ…!
だからこそ看護師がするべきことは、いち早くafを発見すること。
いつからafを起こしているのか把握するだけで、治療の方向性は大きく変わります。
1時間前かもしれない
昨日かもしれない
入院した日かもしれない
前回の入院ではどうだった?
afと診断された既往はある?
afは血栓を作る可能性もあるから、抗凝固剤を投与しないとダメだし、
血圧も下がるからバイタルも注意だわん!
ということで、心不全とafの関係性についてでしたー!
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